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ほのぼのした時間を
第7章 おじちゃん2
「ごめん、いきなりあんなことして…」
「……」
「あのコーチに嫉妬してもうた…」
「…あのコーチに教えてもらったのは一回きり。それ以降は挨拶するくらい」
「うん、ごめんな…」
茜さんの足がピタッと止まった。
「?」
「アイス」
「えっ!?」
「アイス買ってくれるんなら許す」
「お、おう。何味がええの?」
チョコレートのソフトクリームを2つ買って、近くのベンチに座る。
嬉しそうにアイスを頬張る茜さんを見て、思わず笑みが溢れる。
「ふふっ」
「なに、いきなり笑って」
「いや、茜さんも甘いもの食べたら機嫌直るんやなって…」
「…!」
「赤くなってるー」
無言になった茜さんに肩をポカポカ叩かれていると…
「あー!!」
「あ、瑞樹…」
「パパ、ずりゅいー!みずもアイス食べたいー!」
「ごめんごめん。好きな味選び」
瑞樹はイチゴ味を選び、俺らの横に座った。
「はりゅ達先食べてずりゅい」
「ごめんな、お姉ちゃんと喧嘩したから、お詫びにアイス買ってたんよ」
「仲直りした?」
「うん…」