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白濁の泉
第3章 米沢の流儀と記憶
「早速だが本題にはいるけど……もちろん、千春ちゃんも納得しての話なのか?」

まず二人の気持ちを確かめて起きたかった。後になり友人関係を壊す事はしたくなかったし、何より千春本人が乗り気でなく、夫の性癖に付き合わされ仕方なく出るなら断るつもりでいた。
女性が嫌々出た作品が当った試しなどないからだ。

「あぁ、俺達夫婦もよく話し合っての事だよ」

潤は私の目を真っ直ぐに見据え話し、千春はその隣で笑顔で軽く頷いていた。

きっとマトモな友達ならいくら業界に携わっているからと言え、この様な友人夫婦の申し出は少なからず引き留めるべきなのだろう。
ただ、もし金に困っての事なら幾らかなら融通すると申し出たが、しかしそれは取り越し苦労の様だった。
彼ら夫婦は取り急ぎの金が欲しくて言っているのではなさそうだった。

私は「わかった、撮らせてもらうよ」と伝え、その後はAVクリエーターとして撮影に際しての注文事項の数々を告げた。

撮影の演出ストリートについて一切の口出しや拒否をしない事。
顔出し撮影に了承する事。
早々に性病とHIV検査を受け結果を提出する事。
素人公募男優の起用を承諾する事。
など、大まかに説明をし承諾を求めた。

その後はまだ仕事を残していたので、注文していたアイスティーを飲み干し、またタクシーを拾い慌ただしく会社に戻ったのだった。

18時を過ぎた都内の交通渋滞は一段と酷くなっていた。
タクシーの窓から夕暮れ時帰宅途中の人の流れや街のネオン、渋滞で停止する車が放つテールランプの列を眺めながら、秘めた出来事を思い返していた。





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