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50センチの距離
第18章 アッラナポリターナ ー追憶ー
「ホテルは?」
「今日は…ラマダに…」
「そう。泊まれるくらいの所持金は残ってるの?」
「……」
俺は何とか頷いた。
「坊や、こっちにいらっしゃい。」
「?」
おばさんは俺の手をぐいっと引いて立ち上がらせた。
「まずは、ご飯を食べましょう。お腹が空いてちゃ判断力も鈍るのよ。ウチへいらっしゃいな。」
「…でも…」
「いいのよ。私、あなたみたいな人放っておけないの。ウチには盗られて困るものもないしね?」
「…いいんですか?」
「よくなかったら声かけないわ。これも何かの出逢いよ。」
俺はおばさんに手を引かれて歩いた。
「あぁ、名前を聞いてなかったわね?私はフランカって言うの。あなたは?」
「高塚 彰…です…」
「タカツカ?難しい名前ね…」
「あ、じゃあ、ファーストネームの彰(しょう)で…」
「OK。ショー、行きましょ?」
俺はおばさんについてしばらく歩いた。
ついたのは、小さな、レストランというか、食堂みたいな雰囲気の店だった。
「ココが私の家よ。」
「今日は…ラマダに…」
「そう。泊まれるくらいの所持金は残ってるの?」
「……」
俺は何とか頷いた。
「坊や、こっちにいらっしゃい。」
「?」
おばさんは俺の手をぐいっと引いて立ち上がらせた。
「まずは、ご飯を食べましょう。お腹が空いてちゃ判断力も鈍るのよ。ウチへいらっしゃいな。」
「…でも…」
「いいのよ。私、あなたみたいな人放っておけないの。ウチには盗られて困るものもないしね?」
「…いいんですか?」
「よくなかったら声かけないわ。これも何かの出逢いよ。」
俺はおばさんに手を引かれて歩いた。
「あぁ、名前を聞いてなかったわね?私はフランカって言うの。あなたは?」
「高塚 彰…です…」
「タカツカ?難しい名前ね…」
「あ、じゃあ、ファーストネームの彰(しょう)で…」
「OK。ショー、行きましょ?」
俺はおばさんについてしばらく歩いた。
ついたのは、小さな、レストランというか、食堂みたいな雰囲気の店だった。
「ココが私の家よ。」