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50センチの距離
第18章 アッラナポリターナ ー追憶ー
そうして、俺はその料理屋に世話になることになった。
店と家が繋がってて、奥の家に行くと、でかい犬が4匹も居た。
全部フランカが拾ってきたらしい。てことは最初に親父が俺に言った言葉はさしずめ、また拾ってきたのか、的な事だったのかな…

親父は名前をアルフレードというらしく、無愛想で口も悪いようだった(ちゃんとイタリア語をヒアリング出来てない俺には細かいニュアンスは分からなかったが、都度フランカが要約してくれる言葉はかなり柔らかく表現されているように思えた)が、面倒見が良くて気さくな人だった。

何か作れるなら作ってみろ、と言われて、俺の作れるパスタなんてナポリタンしかないし、ココにはトマトソースはあってもケチャップはない。店にあったトマトソースを使って炒めたらパスタを炒めるなんて、と絶句されたが、出来上がったモノは悪くない、と食べてくれた。まぁソーセージじゃなくゴロッと塊のベーコンを刻んで入れたし、ウチにはないようなキノコとか適当に入れたからウチで作ってるナポリタンよりちょっと洒落た感じのものにはなってたかもしれないけど…





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