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50センチの距離
第18章 アッラナポリターナ ー追憶ー
ごく自然にホームステイさせてもらって、2週間が過ぎた。
帰らないといけないと思うとすごく寂しくなって、まだ居させてほしい、というと、フランカもアルフレードも、別に好きなだけ居たらいい、そのかわり、当初の予定が2週間だったのなら家族に連絡くらいは入れとけ、心配をかけるなと言われて、ハガキを書いた。
その時、フランカとアフルレードの息子が、1人で国外旅行に行って、旅先で事故に巻き込まれて死んだのだと聞かされた。
「あなたを見てるとなぜかマリオを思い出すのよ」
フランカがそう言って見せてくれた写真はかなり濃い顔のイタリア人の男で、俺に似てるってどこが…?とも思ったけど、否定はせずにおいた。
マリオと聞いて正直俺の脳裏に浮かんだのは…子供の頃にやった、テレビゲームのキャラしかなくて。アイツらイタリア人だったのかよ…とか関係ないことを考えてしまったのだけど。
それはともかく、フランカが野良犬を拾うようなったのはその件がきっかけらしく。
アルフレードも、
「フランカは寂しいのさ。そんなことしたってマリオが帰ってくるわけじゃないのにな…」
とポツリと言った。
帰らないといけないと思うとすごく寂しくなって、まだ居させてほしい、というと、フランカもアルフレードも、別に好きなだけ居たらいい、そのかわり、当初の予定が2週間だったのなら家族に連絡くらいは入れとけ、心配をかけるなと言われて、ハガキを書いた。
その時、フランカとアフルレードの息子が、1人で国外旅行に行って、旅先で事故に巻き込まれて死んだのだと聞かされた。
「あなたを見てるとなぜかマリオを思い出すのよ」
フランカがそう言って見せてくれた写真はかなり濃い顔のイタリア人の男で、俺に似てるってどこが…?とも思ったけど、否定はせずにおいた。
マリオと聞いて正直俺の脳裏に浮かんだのは…子供の頃にやった、テレビゲームのキャラしかなくて。アイツらイタリア人だったのかよ…とか関係ないことを考えてしまったのだけど。
それはともかく、フランカが野良犬を拾うようなったのはその件がきっかけらしく。
アルフレードも、
「フランカは寂しいのさ。そんなことしたってマリオが帰ってくるわけじゃないのにな…」
とポツリと言った。