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50センチの距離
第18章 アッラナポリターナ ー追憶ー
結局、フランカの家に1ヶ月滞在させて貰って。
帰る時、スーツケースの中に入れてた5万を封筒に入れたままフランカに渡す。
「これ…日本円のままだけど…少ないけど…どっかレートのいいとこで両替して…俺にはこれだけしか残ってないから…」
フランカはふるふると首を振り、
「息子からお金なんて取れないわ。」
「でも…」
「ショー。日本のコインは持ってないの?」
「え?コイン?…コレしかないけど…」
と、Gパンのポケットに入ってた100円玉を見せると、それでいいわ、と笑って。
「ニッポンのお金見てみたかったの。お花のデザインなの?エンペラーの顔じゃないのね?」
「エンペラー…?あ、天皇のことか…」
「ニッポンは、大統領じゃなく、エンペラーでしょ?」
天皇ってエンペラーなのか…エンペラーって皇帝、だよな…王様はキングだもんな…どう違うのかはよくわからないんだけど。天皇陛下が皇帝なのだと意識したことがなかったから、素直に違和感しかなかった。
帰る時、スーツケースの中に入れてた5万を封筒に入れたままフランカに渡す。
「これ…日本円のままだけど…少ないけど…どっかレートのいいとこで両替して…俺にはこれだけしか残ってないから…」
フランカはふるふると首を振り、
「息子からお金なんて取れないわ。」
「でも…」
「ショー。日本のコインは持ってないの?」
「え?コイン?…コレしかないけど…」
と、Gパンのポケットに入ってた100円玉を見せると、それでいいわ、と笑って。
「ニッポンのお金見てみたかったの。お花のデザインなの?エンペラーの顔じゃないのね?」
「エンペラー…?あ、天皇のことか…」
「ニッポンは、大統領じゃなく、エンペラーでしょ?」
天皇ってエンペラーなのか…エンペラーって皇帝、だよな…王様はキングだもんな…どう違うのかはよくわからないんだけど。天皇陛下が皇帝なのだと意識したことがなかったから、素直に違和感しかなかった。