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50センチの距離
第19章 アメリカンレモネードークリスマスカクテルー
12月も中盤に差し掛かって、俺はクリスマスカードの写真を撮ろうと決めた。
14年間ずっと続いてる習慣。フランカとアフルレードに送るためだけの写真。
それ以外、特に便りを送りあったりはしない。だけど、年に一回、年賀状のような感じでお互いの近況を知らせ合う。
最初は市販のメッセージカードに簡単な日本語で書いてただけだったけど、イタリアンレストラン時代、店が終わってから同僚たちとふざけて撮った写真を添えたらすごく喜ばれて。
あぁ、お仕着せのメッセージよりも今俺がどんな感じなのか、の方が知りたいんだな、とわかったから、それからはなるべく写真を添えている。
確かに年賀状だって、その辺で素材取っただけの印刷モンより、家族の写真が添えてあったり、手書きでメッセージ書いてあったりする方が、お⁉︎って目に止まって、今何やってんのかなぁ、とか、子供デカくなってんなぁ、とか、そいつと過ごしたことを思い出したり、する。
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