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50センチの距離
第19章 アメリカンレモネードークリスマスカクテルー
だから、そういうことなんだ、と思ってからは出来るだけ写真を添えて送るようにしてる。
フランカたちもすっかり年取って、マンマも通り越してグランマ、て感じだけど。今でも元気そう。
年々変わっていくのは犬の顔ぶれ(増えたり減ったり)と、孫が増えたり成長したり。
今は娘婿が店を一緒にやってるらしい。
いつか、会いに行きたいな…店なんか持っちゃったら当分無理だろうけど…
でも、今年は、念願の自分の根城が出来たよ、てイミで、店での写真を撮るつもりだ。

1人で撮るのもなんだし、サクラとしてコウスケと里見に来てくれと頼んで。仕事終わりの2人がきてくれた時、ちょうど野田さんもいて。里見が、あ、この前の常連さんだー!と挨拶した。
野田さんが、ケーキ美味しかったです!と頭を下げたから、里見は何か察したようで、俺にアイコンタクトしてみせた。

「野田さんておっしゃいましたっけ?もし良ければ写真撮りませんか?」

「写真?」

野田さんはビックリしたように目をパチパチさせた。俺も何を言いだすんだ、とギョッとして里見を見た。
ラストオーダーも終わって、もうすぐ閉店の時間。客も切れてきたからちょうどいいタイミングではあるけど…野田さんだって帰る時間があるのに…
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