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50センチの距離
第2章 ティーソーダ
「ombrage(オンブラージュ)」
「キレイな響きですね…英語、ですか?」
「いや。フランス語。」
「…すごい。フランス語できるんですね…意味とかあるんですか?」
俺は笑ってネタバラシをする。せっかく考えてつけた店名なのに、意外と気にしてくれる客はいなくて。
彼女が聞いてくれたのが嬉しかった、てのもあった。
「フランス語は全然わからない。ただ、オアシスみたいな心地イイ空間を作りたくて。オアシスって店名も捻りがないな、と思ったから、似たような言葉考えてつけただけ。 ombrage(オンブラージュ)っていうのはフランス語で木陰って意味。木陰でのんびり休んで、また働くための英気を養う場、でいたい、て感じかな。」
彼女はふむふむと頷いて。
「ステキです!これからもココ通わせて貰いますね!」
「どうぞ、ご贔屓に。」
彼女の言葉は社交辞令ではなくて。
それから頻繁に来てくれるようになった。
「キレイな響きですね…英語、ですか?」
「いや。フランス語。」
「…すごい。フランス語できるんですね…意味とかあるんですか?」
俺は笑ってネタバラシをする。せっかく考えてつけた店名なのに、意外と気にしてくれる客はいなくて。
彼女が聞いてくれたのが嬉しかった、てのもあった。
「フランス語は全然わからない。ただ、オアシスみたいな心地イイ空間を作りたくて。オアシスって店名も捻りがないな、と思ったから、似たような言葉考えてつけただけ。 ombrage(オンブラージュ)っていうのはフランス語で木陰って意味。木陰でのんびり休んで、また働くための英気を養う場、でいたい、て感じかな。」
彼女はふむふむと頷いて。
「ステキです!これからもココ通わせて貰いますね!」
「どうぞ、ご贔屓に。」
彼女の言葉は社交辞令ではなくて。
それから頻繁に来てくれるようになった。