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50センチの距離
第20章 ロコモコランチBOX
作業台はあんまり広くないから一気に作れないんだけど、ランチプレート用の野菜を刻んでボウルに入れたり、ロコモコプレートのハンバーグに焼き目を付けて、中まで火を通すためにオーブンに突っ込んだ。
40分を過ぎたあたりからパラパラ人が入り始める。
ランチタイムはいつもの如く盛況で、ありがたい限り。
まぁランチは殆ど儲けはないんだけど。それでも閑古鳥で仕入れた食材を無駄にしてしまう、ことがないのは助かる。
忙しさのピークも過ぎて、そろそろラストオーダーが近づく頃、野田さんがやってきた。
「今日は。まだランチ行けますか?」
「ロコモコだけ残ってるよ。」
「やったー!お願いします。」
ラスト2食の、もうひとつは自分でまかないとして食おう、と決めて準備を始める。ハンバーグを温めながら目玉焼きを作っている途中で野田さんの携帯が鳴る。
「もしもし、野田です!…はぃ、はい…え⁉︎ はい!…はい…」
何かトラブルか?
と思ったら、野田さんが携帯を手で押さえて俺を見た。
「…ごめんなさい…ランチ、キャンセルできますか…?」
40分を過ぎたあたりからパラパラ人が入り始める。
ランチタイムはいつもの如く盛況で、ありがたい限り。
まぁランチは殆ど儲けはないんだけど。それでも閑古鳥で仕入れた食材を無駄にしてしまう、ことがないのは助かる。
忙しさのピークも過ぎて、そろそろラストオーダーが近づく頃、野田さんがやってきた。
「今日は。まだランチ行けますか?」
「ロコモコだけ残ってるよ。」
「やったー!お願いします。」
ラスト2食の、もうひとつは自分でまかないとして食おう、と決めて準備を始める。ハンバーグを温めながら目玉焼きを作っている途中で野田さんの携帯が鳴る。
「もしもし、野田です!…はぃ、はい…え⁉︎ はい!…はい…」
何かトラブルか?
と思ったら、野田さんが携帯を手で押さえて俺を見た。
「…ごめんなさい…ランチ、キャンセルできますか…?」