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50センチの距離
第22章 ビーフシチュー ポットパイ
焼けるのを待つ間。店にはコウスケと俺だけ。
微妙な沈黙が流れる。
最後にコーヒーでも淹れようか、とポットを手に取る。
「…ショウさぁ…野田さんのことが好きなの?」
「へ⁉︎」
いきなりのカウンターに俺は手に持ったコーヒーポットを落としかけた。
「…っぶねぇ…もうちょいで割るとこだったわ…何だよいきなり。」
「…いや、今日のショウ見てて何となくそうなのかなぁと思っただけだけど?」
「…今日って…アレは、せっかく来てくれたのに満席だったし、申し訳ないじゃないか」
言いながら自分でも苦しい言い訳だとわかってる。
「うん…大事な常連さんだもんな。でも、あの時来たのが常連のオッサンだったとしてもショウは店を空けてまでシチューを届けたのかな?ってことだよ。」
コウスケはニヤリと笑う。
「…野田さんだからだよ。自分でもバカみたいだって理解ってるよ!相手はただの客で、こっちのことなんか喫茶店のオヤジだとしか思ってないだろうって…だけど、しょうがないだろ…」
微妙な沈黙が流れる。
最後にコーヒーでも淹れようか、とポットを手に取る。
「…ショウさぁ…野田さんのことが好きなの?」
「へ⁉︎」
いきなりのカウンターに俺は手に持ったコーヒーポットを落としかけた。
「…っぶねぇ…もうちょいで割るとこだったわ…何だよいきなり。」
「…いや、今日のショウ見てて何となくそうなのかなぁと思っただけだけど?」
「…今日って…アレは、せっかく来てくれたのに満席だったし、申し訳ないじゃないか」
言いながら自分でも苦しい言い訳だとわかってる。
「うん…大事な常連さんだもんな。でも、あの時来たのが常連のオッサンだったとしてもショウは店を空けてまでシチューを届けたのかな?ってことだよ。」
コウスケはニヤリと笑う。
「…野田さんだからだよ。自分でもバカみたいだって理解ってるよ!相手はただの客で、こっちのことなんか喫茶店のオヤジだとしか思ってないだろうって…だけど、しょうがないだろ…」