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50センチの距離
第23章 クリスマスケーキ
「丼物、珍しいですね。じゃ、親子丼食べたいかも!」

「…その、里見がさ、ケーキ持ってきたんだけど、…食べる?」

「…いいんですか?」

「昨日、結局里見は仕事で来られなかったからコウスケにポットパイ持たせたんだよ。2人分。その礼だってよ。俺甘いもん食わないって言ってるのに、わざわざ出勤前に持ってきたんだ。だから、食べてくれると助かる…」

やれやれ、と言う感じのため息をつく高塚さん。

「…遅めのランチがラッキーてこういうこと…」


「え?」

「いえ、こっちの話…」

「ご飯、ちょっと少なめにする? がっつり食べてもケーキ入る?」

「…うー…気分的にはがっつりいきたいんですけどね…ケーキってフツーにひと切れ頂ける感じなんですか?」

「うん、1人前ある。」

「じゃあ八分目、くらいで…お腹いっぱいになり過ぎると、午後眠くなるんです…」

「あー、確かにね。」

ほどなくして、目の前にカフェオレボウルくらいの器が置かれる。

よくある鶏モモ肉じゃなく、鶏つくねだ…そこにとろとろの卵が絡んでて、揉み海苔とミツバがのってる。

匂いと見た目だけで絶対美味しいって分かっちゃう。



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