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第23章 クリスマスケーキ
「本日のオムライスみたいに、本日の丼、アリだと思いますけどね…オムライスが和風の時は丼物は和風じゃなくするとか…あ、そう、昨日頂いたロコモコ丼とか!」

「なるほどね…うん、天津丼と中華風オムライスがどう違うんだと言われたら、ちょっと微妙だけど…ま、組み合わせ次第でかぶらなきゃいいってことか…やってみる価値はあるかな…」

「新メニュー、楽しみにしてますね。」

「ご期待に添えるように頑張るよ。ケーキ、コーヒーと紅茶どっちにする?」

「…コーヒー、ミルク多めで、とか言ってもいいですか?」

食べ終えた丼をカウンターの上に置きながら聞いてみる。

「カフェオレね。OK。」

丼を引き、すぐにケーキを出してくれる。

ケーキはカボション型(※)のチョコレートケーキ。ツヤツヤな表面に少しだけ金粉がかかってて、螺旋状のチョコレートがのってる。
オシャレ…綺麗すぎて食べるのもったいない…でも美味しそう…思いきってフォークでひと口崩してみる。





(※)カボション…お椀を伏せておいたような半球型。
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