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第23章 クリスマスケーキ
「…だとしたら、そのフランカさんは、私の恩人でもありますよ!だって、板前さんが居るようなお店、私自分で行ったことないし…独立したとしても和食の割烹とかって敷居高いし…きっとこんな気軽に来られる感じじゃないと思います。そしたら私、高塚さんと出逢えてなかったかも!」

勢いで言ってしまったけど、我に返ると急に恥ずかしくなって。
高塚さんもびっくりして固まってて。
どうしよう、と思ったら、話題を変えてくれた。

「あ、あぁ、そう。そのフランカからね、クリスマスカードが届いてて。この間撮った写真送ったら喜んでたよ。見る?」

「良いんですか?」

高塚さんがカウンターの奥にに挟んであったカードを見せてくれた。優しそうなおじいさんとおばあさん、高塚さんよりは年上そうな夫婦と思われる人たちとその兄弟か、兄弟夫婦かな?背の高い男の人と女の人、子供が1、2、3…全部で7人。と、犬が5匹。外国の大家族って感じ…と思ったらひらがなメインのメッセージで、

「いっしょにうつってるのはこいびとかしら?はやくベビーのかおもみたいわね!」と書かれていた。
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