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50センチの距離
第24章 ローストビーフ丼
「…俺はそうでもないけどな…」

「高塚さんはどんなコが好みなんですか⁉︎」

「え?今声出てた?」

「出てましたよ!」

心のつぶやきだったはずなのに…マズい…どんなコって…流石に今目の前にいるけど、なんて気障なナンパ野郎みたいな事は言えるわけもなく。いや事実なんだけど…

「俺は、体型気にして食べるモノ我慢するよりは、美味しいモノ美味しいって食べる子好きだよ。まぁ、体型に関しては…健康に支障をきたす程の肥満体はどうかと思うけど…けど、ダイエットを気にしすぎてメンタル病んじゃうようなのは、同じくらいヤバいと思うしね。摂食障害とか大変だよ?見た目に関しては多少グラマラスな方が魅力的だよね。」

「そうそう、女の子はぽちゃっとしてるくらいがくっついた時に安心感があっていいんだよ、ねぇ、マスター」

野田さんの隣にいた、独りで飲みに来てた男性客が会話に割って入ってきた。常連の1人の大内(オオウチ)さん。この近くの会社に勤めてるらしい。40代で既婚、単身赴任だそうだ。


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