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50センチの距離
第26章 クラブハウスサンド & カフェオレ
「潰れたのがココだったから良かったようなものの、他のとこだったら本当に危ないんだからね!ホント、あんな無防備な状態、襲われるかもしれないよ?」

…でも、高塚さんは襲わなかったじゃないですか…それって端的に言えば私にそれだけの魅力がなかった、ってコトでしょう…?

なんて、捻くれたことを考えたけど。
道端で酔い潰れてたら、襲われたり身ぐるみ剥がされたりしても、自業自得って言われそうだし。
警察に通報されて、起きたら留置所?交番?で、若い女が!っておまわりさんにお説教食らったり、会社や実家に連絡せざるを得なくなったり、なんて状況を想像すると…やっぱり、高塚さんのとこだから、警察に通報されることもなく、怪我も何もなく無事に朝を迎えられたわけで。それは有り難いコトに違いなかった。

「すみません…これから気をつけます…」

「…怒ってるわけじゃないよ…とにかく、あんな、無茶な呑み方するのは良くない、から…」

目をそらすように顔を背ける高塚さんの、耳が真っ赤になってる…
え?照れてる…?なんか思い出して…え?もしかして⁉︎

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