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50センチの距離
第27章 帰省土産ーローストビーフ+αー
腹が減ってたから、ボリュームのあるクラブハウスサンドを作って。カウンターの内と外、とは言え、朝から2人で同じメニューを食う、コトに特別感を感じないと言えばウソになる。

あー…でも、欲を言えばカウンター挟まずに差し向かいで野田さんと食べられたらいいのにな…店のカウンターに横並びでもいいけど…店にテーブル席が無いのが残念。1人で切り盛りするのにテーブル席あると忙しないから要らん、と思って、この店の間取りを見たときは理想形!と思ったけど…店の運営に関しちゃ、実際カウンターだけで手一杯なんだけど…今日はなんだかそれが歯痒かった。
普段の食事も基本下でするから上の部屋にもテーブルなんて置いてない。飲み物置くくらいならベッド横のサイドテーブルで事足りる。基本寝るための部屋だし。でも上にテーブルがあったところで今この流れで上のテーブルで食わないか、なんて口が裂けても言えないけど…何する気⁉︎って警戒されるのがオチだろう。
なんて思ってたら、

「高塚さん、こっち来て食べませんか?」

野田さんの口から思い掛けない提案が出た。
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