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50センチの距離
第27章 帰省土産ーローストビーフ+αー
2階の扉を開け、靴を脱ぐ。
ベッドの脇に昨夜置いた、そのままの状態で野田さんのバッグがあった。
あとはハンガーラックに掛けたコートを持ち、また下に戻る。
「あ、コート忘れてた!ありがとうございます。」
「気をつけて帰って。」
「はい。ホントにお世話になりました。…また、改めてお礼させてください!」
「いいよ別にそんなの」
「いえ!こればっかりは…私の気が済まないので…あ、で、でも、大したコトできないですけど…また、おいおい…」
「わかった。じゃ、また今度ね。良いお年を!」
「…あ、そ、そうです、ね…良いお年を…」
ペコリと頭を下げて、野田さんは店を出て行った。
お礼…か…そんなの別に期待はしてないけど…てか野田さんともっと近づけたら、それ以上に嬉しいことなんかないんだけど…
あ、じゃあ、デートして、とか提案すれば良かったかな…
いやそれも気持ち悪いかな…
はあ、とひとつ溜め息をついた。
ベッドの脇に昨夜置いた、そのままの状態で野田さんのバッグがあった。
あとはハンガーラックに掛けたコートを持ち、また下に戻る。
「あ、コート忘れてた!ありがとうございます。」
「気をつけて帰って。」
「はい。ホントにお世話になりました。…また、改めてお礼させてください!」
「いいよ別にそんなの」
「いえ!こればっかりは…私の気が済まないので…あ、で、でも、大したコトできないですけど…また、おいおい…」
「わかった。じゃ、また今度ね。良いお年を!」
「…あ、そ、そうです、ね…良いお年を…」
ペコリと頭を下げて、野田さんは店を出て行った。
お礼…か…そんなの別に期待はしてないけど…てか野田さんともっと近づけたら、それ以上に嬉しいことなんかないんだけど…
あ、じゃあ、デートして、とか提案すれば良かったかな…
いやそれも気持ち悪いかな…
はあ、とひとつ溜め息をついた。