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第28章 お節とピザ

昔自分の部屋として使ってた空き部屋、ベッドは弟の隆が結婚するときに持ってったそうだ。20代前半でデキ婚した隆はカネがないから、と家から持ってけるもんは何でも持っていった、らしい。
自分の使ってたのと、俺の、シングルベッドを２つ並べて夫婦の寝室にしてんのか…まぁそれから数年経ってるし、いい加減買い換えてるかも知らんけど、とにかく元俺の部屋、はデスクだけが残るガランとした空間に変わっていた。
親父の葬儀の時は寝ずの番で葬祭場の控え室に泊まったから、結局この部屋に入ってなかったんだよなぁ…
下の居間でお茶だけ飲んで終わった終わった、と言って帰ったんだ。
…TVも本棚もねぇ…まぁTVは昔俺の部屋あったのはアナログのだったはずだし…ただ単に処分しただけだとしても….ホント根こそぎ持ってったんだな…デスクは要らんかったのか…要らんか。

オカンが客用の布団をひと揃い持ってきて、それを敷いてから風呂に入って寝た。