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第28章 お節とピザ

昼はみんなでピザ。
子どもにも大人にも好評だった。
で、お節の準備再開。

伊達巻だけ作って後は詰めるだけだろ、オカンは休んでな、と言って、ひとりキッチンに残った。
鰤は放置しすぎて真っ黒になってたけど、まぁヨシ。きっと中まで味がしみてる。
鰤をフライパンに並べて焦げないように焼く。漬けダレも加えてテリが出るよう絡めた。焼いてる間にハンペンを袋の上から揉み潰してペースト状にし、卵を加えて白だしとみりんで味をつける。あんまり甘くしすぎないほうが、俺が好み。鰤の火を止めたらハンペン入り卵を卵焼き器でじっくり焼く。

ハンペンにはすり身と卵白が入ってるから、焼くとふんわりなる。火を通し過ぎると巻く時に割れるから、表面が乾ききらないうちに巻いて、二重、三重、に焼いていく。巻き簾の上にペーパータオルを敷き、焼き上がりを乗せて熱いうちに巻いて、冷ます。

煮しめも黒豆もいい感じに炊き上がってるし、あとは詰めるだけだ。