この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
50センチの距離
第29章 年越し蕎麦 ーコウスケとの関係ー
「お節も天ぷらも彰が手伝ってくれるから楽だったわぁ。孝(コウ)はマメに掃除もしてくれるし、隆は可愛い孫とお嫁さん連れて来てくれて賑やかだし、ウチはみんな親孝行ね。」
敢えて兄貴が離婚した事には触れないんだな。まぁ、俺だって独り身だし、親父の亡き後、オカンと一緒に住んでくれてるだけ、有難いんだけど。
「コレで孝と彰に良いご縁があったら言うことないわね!」
おっとしっかり突っ込まれた!
「…俺はもうイイよ…」
兄貴は軽い溜め息を吐く。
「そんなこと言って母さんだっていつまで元気にご飯作れるか分からないんだから…」
「別に食うモンくらいいくらでもアウトソーシングできる。食いもん屋くらい世の中に溢れてる店はないんだから」
「あ、母さんが居なくなったら彰と一緒に住むとか?それなら心配ないじゃない!」
「勘弁してくれ!」
「それだけはないわ!」
俺と兄貴の声がハモった。歳取った男兄弟が一緒住むなんてぞっとしない…
敢えて兄貴が離婚した事には触れないんだな。まぁ、俺だって独り身だし、親父の亡き後、オカンと一緒に住んでくれてるだけ、有難いんだけど。
「コレで孝と彰に良いご縁があったら言うことないわね!」
おっとしっかり突っ込まれた!
「…俺はもうイイよ…」
兄貴は軽い溜め息を吐く。
「そんなこと言って母さんだっていつまで元気にご飯作れるか分からないんだから…」
「別に食うモンくらいいくらでもアウトソーシングできる。食いもん屋くらい世の中に溢れてる店はないんだから」
「あ、母さんが居なくなったら彰と一緒に住むとか?それなら心配ないじゃない!」
「勘弁してくれ!」
「それだけはないわ!」
俺と兄貴の声がハモった。歳取った男兄弟が一緒住むなんてぞっとしない…