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50センチの距離
第29章 年越し蕎麦 ーコウスケとの関係ー
コウスケとは幼馴染みで、幼稚園の頃からの腐れ縁てやつ。
そのまま小中高と一緒だった。っても同じクラスになったことは数えるほどしかないんだけど、家が近所だから、何かとつるんでた。高校の途中頃、進学を諦めてバイトに精を出してからはあんまり一緒にいることもなかったけど、コウスケは大阪の大学に進学して、大阪に住んでる叔父さんが所有してるアパートの一室を格安で借りて、一人暮らしを始めたらしい。俺がイタリアから帰って神戸、大阪辺りで本格的なイタリアンの店で働く為に手当たり次第バイトしながら就活してた頃に偶然バイト先の居酒屋で再開した。
俺は厨房、コウスケはホールスタッフとかだったけど、懐かしくて喋ってたらサボるなと一緒にドヤされて、罰として2人でゲロ掃除ばっかさせられたのも、今となっては懐かしい思い出だ。俺も安アパートを借りて住んでたけど、コウスケの部屋のがアクセスのいい便利なところだったから、部屋にも入り浸ってた。
3年ほどそんな生活をして、もうすぐ22になる、くらいの時に俺はアルジャーノへの就職が決まり、そこで8年働いた。
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