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50センチの距離
第29章 年越し蕎麦 ーコウスケとの関係ー
店で働いて3年経って、厨房でも新人扱いじゃなくなった頃、決心してアタックした。当然結果は玉砕。
けど諦めきれなくて、何度もアタックして、その度にあしらわれ、もう諦めようか、と思った頃、根負けした感じで付き合ってあげてもいいわよ、というOKを貰う。
思えば涼子は、歳下の俺から何度も言い寄られる事に、優越感を感じていたんだろう。それがあしらってるウチに諦めかけてるコトを感じ(店の情報網で知ってたのかもしれんが)、逃すかとばかりOKを出した、のかもしれない。
俺は憧れ続けた涼子にOKを貰ったコトに舞い上がって、涼子自身がどんな人間かとか、あんまり見えてなかった。だから、付き合い出してから、あれ、思ってた感じと違うな、コレって彼氏彼女の関係っていうより、姫と下僕みたいな感じなのかも?なんて思ったりもしたけど、何せ片想いだった期間が長すぎて、その関係にしがみつく以外なかった。涼子はオトコを手玉に取るのも慣れてて、飴と鞭の使い方も上手かったしな…要は欲しいトコで的確に、ヤらせてくれる。オンナ慣れしてない俺が、涼子の身体に溺れるのは、至極当然のことだっただろう。
コウスケには、お前遊ばれて利用されてるだけじゃねぇ?なんて言われたけど、それを五月蝿ぇと一喝するくらいには、俺は周りが見えてなかった。恋は盲目、って聞いたことあるけど、若い時のそれは特に、だと思う。
けど諦めきれなくて、何度もアタックして、その度にあしらわれ、もう諦めようか、と思った頃、根負けした感じで付き合ってあげてもいいわよ、というOKを貰う。
思えば涼子は、歳下の俺から何度も言い寄られる事に、優越感を感じていたんだろう。それがあしらってるウチに諦めかけてるコトを感じ(店の情報網で知ってたのかもしれんが)、逃すかとばかりOKを出した、のかもしれない。
俺は憧れ続けた涼子にOKを貰ったコトに舞い上がって、涼子自身がどんな人間かとか、あんまり見えてなかった。だから、付き合い出してから、あれ、思ってた感じと違うな、コレって彼氏彼女の関係っていうより、姫と下僕みたいな感じなのかも?なんて思ったりもしたけど、何せ片想いだった期間が長すぎて、その関係にしがみつく以外なかった。涼子はオトコを手玉に取るのも慣れてて、飴と鞭の使い方も上手かったしな…要は欲しいトコで的確に、ヤらせてくれる。オンナ慣れしてない俺が、涼子の身体に溺れるのは、至極当然のことだっただろう。
コウスケには、お前遊ばれて利用されてるだけじゃねぇ?なんて言われたけど、それを五月蝿ぇと一喝するくらいには、俺は周りが見えてなかった。恋は盲目、って聞いたことあるけど、若い時のそれは特に、だと思う。