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50センチの距離
第4章 カシスオレンジ
しばらくして、また夜、店に行く。
彼女はいなかった。
メニューには、チラホラ写真が散らしてある。
その中に、彼女が呑んでたヤツに似たのを見つけて、注文してみた。
「コレ、呑んでみたいんですけど。」
写真を指差して頼む。
「シャンディガフ? 甘口がいい?」
「この写真のは?」
「コレは辛口。甘口のが呑みやすいと思うけど。」
「辛口でお願いします!」
「大丈夫?」
大きく頷く私に、高塚さんは苦笑しながらお酒を作って出してくれた。
一口飲んだ瞬間、辛さと後を追う苦味に思わず、うぇーって声が出ちゃう。
「これ、何が入ってるんですか…?」
「ジンジャーエールとビールを混ぜたのがシャンディガフ。銘柄と割合で結構自由に風味が変えられる。甘口も作ったから、コッチも呑んでみて。気に入った方呑んでくれていいよ。味見って事で代金は一杯分でいいから。」
そう言って、もうひとつグラスを出してくれた。
彼女はいなかった。
メニューには、チラホラ写真が散らしてある。
その中に、彼女が呑んでたヤツに似たのを見つけて、注文してみた。
「コレ、呑んでみたいんですけど。」
写真を指差して頼む。
「シャンディガフ? 甘口がいい?」
「この写真のは?」
「コレは辛口。甘口のが呑みやすいと思うけど。」
「辛口でお願いします!」
「大丈夫?」
大きく頷く私に、高塚さんは苦笑しながらお酒を作って出してくれた。
一口飲んだ瞬間、辛さと後を追う苦味に思わず、うぇーって声が出ちゃう。
「これ、何が入ってるんですか…?」
「ジンジャーエールとビールを混ぜたのがシャンディガフ。銘柄と割合で結構自由に風味が変えられる。甘口も作ったから、コッチも呑んでみて。気に入った方呑んでくれていいよ。味見って事で代金は一杯分でいいから。」
そう言って、もうひとつグラスを出してくれた。