この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
50センチの距離
第31章 お餅ピザ ーハプニングー
「どうしたの、この方」
面食らいながら私の膝を見たおばさんは、まっ⁉︎と声を上げて、
慌ててスツールを持ってきてくれる。私はそれに座らされた。
「八幡宮でユウが脱走してさ、この人にぶつかって転かしちゃったんだよ!」
「まぁまぁ、あの子ったら…救急箱ね、救急箱…」
と呟きながら、手つきの木箱ともうひとつスツールを持ってくる。
片足を伸ばすようにそのスツールに置かれた。おばさんは脇にしゃがみこみ、上目で私を見た。
「タイツはもうダメね、切っちゃって良いかしら?」
「…はい…」
おばさんは躊躇なく、タイツの破れた部分より上をピッと引っ張り、鋏を入れた。そのままビビッと破る。
手際いいな…なんて思ってると、タオルを下にあてがい、ビシャビシャに濡れたキッチンペーパーで傷口をポンポンと拭かれる。
2、3回同じことをして、水気を拭き取る。
「消毒液は?」
「消毒はしない方がいいわ。治りが遅くなるから。」
と大きめの絆創膏を出してきて傷にかざし、大きさを確認して剥離紙をはがした。
面食らいながら私の膝を見たおばさんは、まっ⁉︎と声を上げて、
慌ててスツールを持ってきてくれる。私はそれに座らされた。
「八幡宮でユウが脱走してさ、この人にぶつかって転かしちゃったんだよ!」
「まぁまぁ、あの子ったら…救急箱ね、救急箱…」
と呟きながら、手つきの木箱ともうひとつスツールを持ってくる。
片足を伸ばすようにそのスツールに置かれた。おばさんは脇にしゃがみこみ、上目で私を見た。
「タイツはもうダメね、切っちゃって良いかしら?」
「…はい…」
おばさんは躊躇なく、タイツの破れた部分より上をピッと引っ張り、鋏を入れた。そのままビビッと破る。
手際いいな…なんて思ってると、タオルを下にあてがい、ビシャビシャに濡れたキッチンペーパーで傷口をポンポンと拭かれる。
2、3回同じことをして、水気を拭き取る。
「消毒液は?」
「消毒はしない方がいいわ。治りが遅くなるから。」
と大きめの絆創膏を出してきて傷にかざし、大きさを確認して剥離紙をはがした。