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第31章 お餅ピザ ーハプニングー

スーパーの袋を提げて玄関に入って来た高塚さんは、明らかに固まって、スツールに座ったままの私を凝視してる。

「…何で…野田さんがウチにいるの…？」

「あら、彰の知り合い？野田さんって言うの？」

「ここ、高塚さんのご実家、なんですか…？」

3人がほぼ同時に喋った。

「え？ちょっと待って！意味がわからない…どういう事？」

「神社でユウがこの人にぶつかって怪我させちゃったのよ。それで隆が慌ててウチに連れてきて。今手当が終わったところ。」

「神社って何、どこ？」

「さぁ…」

「…綾部…八幡宮、です…」

「あぁ、そうそう、八幡さんて隆も言ってたわね。」

「ナンデ？ 何で野田さんが綾部八幡宮に居るんだよ⁉︎ 正月帰省するって…え？小豆島って言ってなかったっけ⁉︎」

「…それには、まぁ、事情が、ありまして…」

「まぁ、知り合いだったら良かったじゃない、彰、居間にお連れして。」

「………」

釈然としない表情で、スーパーの袋をおばさんに突き出し、私の手を引いて、歩ける？肩持っていいよ、と投げやりに呟いた。