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50センチの距離
第32章 カニすき
「…宿は、どっか取ってるんですか?」
お兄さんがビールを飲みながら聞いてくる。
「…いえ、泊まるつもりは無かったので…」
「え?そうなの?」
お母さんが大きく目を開いて驚く。
「…特急、多分最終8時過ぎだよ?」
「ウソ⁉︎今何時ですか?」
「7時半!ヤバい、今からタクシー呼んでもギリだな!駅まで車で20分は掛かる。隆!送って!」
「え?帰るの?俺ビール呑んじゃったよ?」
「あぁ…兄貴…もだよ、な…」
お兄さんが頷く。
「俺も呑んだ…」
高塚さんがガックリとうなだれた。
「そもそもお前ペーパーだろ。呑んでなくても俺は車貸すの嫌だぞ。」
「……まぁ、特急は8時台が最後だけど、時間掛かるけど在来線でも帰れるっちゃ帰れるけどね…」
「ですよねー」
と言いながら携帯で時刻表を見る。
9時台の快速が、園部行き…そこで京都行きに乗り換えて、京都に着くのが…10時59…11時。その時間帯には新快速がもうなくて…普通で大阪駅に着くのが…11時55分…
ダメだ…その時間にはもう地下鉄がない…大阪駅からタクシー…かぁ…
私の携帯を覗き込んだ高塚さんが、
「その時間じゃもう地下鉄終わってんじゃない?」
「…ハイ…」
2人ではぁ、とため息をついた。
お兄さんがビールを飲みながら聞いてくる。
「…いえ、泊まるつもりは無かったので…」
「え?そうなの?」
お母さんが大きく目を開いて驚く。
「…特急、多分最終8時過ぎだよ?」
「ウソ⁉︎今何時ですか?」
「7時半!ヤバい、今からタクシー呼んでもギリだな!駅まで車で20分は掛かる。隆!送って!」
「え?帰るの?俺ビール呑んじゃったよ?」
「あぁ…兄貴…もだよ、な…」
お兄さんが頷く。
「俺も呑んだ…」
高塚さんがガックリとうなだれた。
「そもそもお前ペーパーだろ。呑んでなくても俺は車貸すの嫌だぞ。」
「……まぁ、特急は8時台が最後だけど、時間掛かるけど在来線でも帰れるっちゃ帰れるけどね…」
「ですよねー」
と言いながら携帯で時刻表を見る。
9時台の快速が、園部行き…そこで京都行きに乗り換えて、京都に着くのが…10時59…11時。その時間帯には新快速がもうなくて…普通で大阪駅に着くのが…11時55分…
ダメだ…その時間にはもう地下鉄がない…大阪駅からタクシー…かぁ…
私の携帯を覗き込んだ高塚さんが、
「その時間じゃもう地下鉄終わってんじゃない?」
「…ハイ…」
2人ではぁ、とため息をついた。