この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
50センチの距離
第32章 カニすき
「あの、今晩泊めて頂けるのは、その、とても有り難いんですが…泊まる準備も何もなくて…」
「あら、そうね…化粧品?私のとかクミちゃんのも少し貸してもらえる?合わないかしら…」
「あ、いえ、コンビニとかでいいので、場所教えて頂ければ…」
「あ、そう、コンビニ…遠いわね。歩いてだと10分は掛かるけど…」
「明るい大通りだと15分だよ」
お兄さんがぼそっと呟く。
「彰、一緒に…」
「え?」
「あ、いえ、結構です!お借り、できますか…?」
高塚さんの反応がちょっと怖くて付いてきてって言えなかった。
そしたら
「俺行くよ。ちょうどアイス食いたいと思ってたから!クミも一緒に行こ?」
と弟さんが軽く手を挙げて言ってくれた。
「…別に、いいけど…」
「じゃ、そゆことで。オカン、ヒロとユウ、風呂入れといて。ヨロシク!」
「はいはい。」
「じゃ、野田サン、行こっか?」
「あ、は、ハィ…」
半ば急き立てられるように、3人で席を立つ。
「隆!」
部屋を出かけた私たちを、お兄さんが呼び止める。
「ナニ?」
「俺 チョコアイス。カップのやつ。」
「…了解。」
「あら、そうね…化粧品?私のとかクミちゃんのも少し貸してもらえる?合わないかしら…」
「あ、いえ、コンビニとかでいいので、場所教えて頂ければ…」
「あ、そう、コンビニ…遠いわね。歩いてだと10分は掛かるけど…」
「明るい大通りだと15分だよ」
お兄さんがぼそっと呟く。
「彰、一緒に…」
「え?」
「あ、いえ、結構です!お借り、できますか…?」
高塚さんの反応がちょっと怖くて付いてきてって言えなかった。
そしたら
「俺行くよ。ちょうどアイス食いたいと思ってたから!クミも一緒に行こ?」
と弟さんが軽く手を挙げて言ってくれた。
「…別に、いいけど…」
「じゃ、そゆことで。オカン、ヒロとユウ、風呂入れといて。ヨロシク!」
「はいはい。」
「じゃ、野田サン、行こっか?」
「あ、は、ハィ…」
半ば急き立てられるように、3人で席を立つ。
「隆!」
部屋を出かけた私たちを、お兄さんが呼び止める。
「ナニ?」
「俺 チョコアイス。カップのやつ。」
「…了解。」