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第33章 コンビニ カフェラテ
「あのコ…そんなコト考えながらお店やってたのねぇ…イタリアでお世話になったご夫婦がやってたような、気軽に入って美味しいモノが食べられる定食屋をやりたいって言ってたような気はするけど…」

「ランチも美味しいですよ!」

「そう。」

「場所柄、サクッと食べられるワンプレートものが人気みたいなんですけど、焼きそばとか、オムライスとか!でも私の一番のお気に入りは、ナポリタンですかねぇ。」

「ナポリタン…昔、夜勤の時、子供たちが小学生の頃は夕飯の支度してから行ってたけど…夜8時か9時になればお父さんも帰ってくるから、4人分簡単にできるもの作って、あっためて食べてね、ていうのがウチのスタイルで…でも彰が中学生の頃には、お金だけ置いて、お弁当買ってってお願いすることもあってね…朝、仕事終わって帰ってきたら、ナポリタンがひと皿、ラップかけてテーブルの上に置いてあって。みんな学校に行った後だから、誰が作ったのかわからなくて。でもお皿も4枚洗い上げてあったから、きっと私の分も用意してくれたんだなぁって思って、食べたの…すごく優しい味がしてね。1人で食べながら、涙が出たことがあった…男4人で、お弁当食べたかな、店屋物でも取ったかな、と思ってたらキチンと自分たちで支度して、食べられるようになったんだなぁって思って…嬉しいやら寂しいやら…でも私の分も用意してくれてるっていうのがやっぱり嬉しかったかなぁ…あのナポリタンはきっと、彰が作ったものだったのね…」
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