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50センチの距離
第33章 コンビニ カフェラテ
「ショウ兄の味、熟知してるんだねぇ!すげぇ…」

「や、なんかホント、図々しく泊めてもらった上にお節まで頂いてしかも遠慮なく全品食べるとか…もう、ごめんなさい…」

またやっちゃった…と、しおしおと小さくなる私に、

「野田さんはホントに上得意だから。それに味覚も鋭いしね。少し何か変えただけでも気付いてくれる。新メニューにデザート置くときも、試食手伝って貰ったんだ。食後にデザート頼むとしたらどのくらいのボリュームとか甘さなら食べやすいか、とかね。」

と、フォローしてくれる。
お茶をいただきながら、

「野田さん、今日の予定は?」

「あ、勿論、早い目にお暇します…ホントに、お世話になりました…」

「あら、もう帰っちゃうの?」

「勿論!これ以上お邪魔するわけには…朝ごはん、ご馳走さまでした!とても美味しかったです!」

コートとバッグを持って、玄関に向かう。
携帯で特急の時間を検索した。
ブーツを履き、コートを着込んで、玄関まで見送ってくれたお母さんに改めて頭を下げる。

「お世話になりました!」

「気をつけてね。」

タクシー、どっかで拾えるかな…と思ったら、バスストップが見えた。



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