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50センチの距離
第33章 コンビニ カフェラテ
私が乗り込むとすぐに、スライドドアが閉まり、車が走り出す。
高塚さんと隣り合って車の座席に座ってる、状況もちょっと不思議…特に喋る事もなく、気まずいな、と思ってたら、弟さんが気を遣って話しかけてくれた。
「野田さん、温泉とか行かないの?」
「温泉?」
「うん、日帰りの温泉施設とかもあるよー。せっかくこんなトコまで来たんだから観光してけばいいのに…」
「…そう、ですね…とりあえず、駅まで送って頂いて…後から考えようかな…」
「そ。OK」
高塚さんは無言で窓の外を見てて、私と居るの、どう思ってるんだろう、と不安になりかけた頃、カーステレオから音楽が聞こえてきた。
流行りの曲なんだろう、お店とかの有線で聞く感じのBGM。
曲がかかってるだけで、なんとなく喋らなくても間が持つ気がする。私たちの会話がないからステレオつけてくれたんだろうなぁ…ホント空気読んで動いてくれるヒトなんだわ。
高塚さんと隣り合って車の座席に座ってる、状況もちょっと不思議…特に喋る事もなく、気まずいな、と思ってたら、弟さんが気を遣って話しかけてくれた。
「野田さん、温泉とか行かないの?」
「温泉?」
「うん、日帰りの温泉施設とかもあるよー。せっかくこんなトコまで来たんだから観光してけばいいのに…」
「…そう、ですね…とりあえず、駅まで送って頂いて…後から考えようかな…」
「そ。OK」
高塚さんは無言で窓の外を見てて、私と居るの、どう思ってるんだろう、と不安になりかけた頃、カーステレオから音楽が聞こえてきた。
流行りの曲なんだろう、お店とかの有線で聞く感じのBGM。
曲がかかってるだけで、なんとなく喋らなくても間が持つ気がする。私たちの会話がないからステレオつけてくれたんだろうなぁ…ホント空気読んで動いてくれるヒトなんだわ。