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50センチの距離
第34章 ジンベエラテ ー海遊館デートー
「高塚さん!アレ見て!ジンベエソフトだって!」
館内のドリンクスタンドの案内看板を見つけてテンションが上がる。
「ジンベエソフト…?」
怪訝な顔をして歩いてきた高塚さんは、写真のブルーと白のミックスソフトクリームを見ると、
「…青は…食欲殺ぐなぁ…食べ物に使っちゃダメだろ…」
「ソーダ味とバニラ味のミックスだって!」
「…食べる?寒いけど…」
「………確かに…」
「他のもの見てみる?」
コクリと頷き、ドリンクスタンドに行ってみた。他にあったのは、『ジンベエラテ』
カフェラテの上にココアパウダーでジンベエザメの絵が描かれてるやつ。
と、『クラゲ藻塩ソーダ』ていうブルーのソーダ。コレは淡い水色だし、カキ氷のブルーハワイだと思えば涼しげなのは涼しげ。だけどこの冬の時期に飲みたいかと言われると、やっぱコレは夏場かな…
あと『ジンベエパン』ていうメロンパンがジンベエザメ型になってるやつ。コレもブルーで高塚さんはビミョーな顔をする。
「まぁこのラテくらいなら後で飲んでもいいかな…」
「…ですね。ま、こういうのは“映え”ですから。」
「バエって?」
「写真をSNSにアップして、どれだけ映えるか、です。」
「くだらねぇ…本当にいいと思ったものを紹介するならまだしも、写真のインパクトだけ競って何になんのかね…」
「…一理ありますね…」
「あ、ゴメン、もしかしてそういうのやってた?」
「いえ、私はやってないです。私もイイねを貰う為だけにエスカレートしてくの、バカバカしいな、って思ってたから…でもやってるコも多いからあんまり否定もし難くて。」
「オッサンだからそう思うのかと思った」
「いえ、そんな事ないですよ。」
館内のドリンクスタンドの案内看板を見つけてテンションが上がる。
「ジンベエソフト…?」
怪訝な顔をして歩いてきた高塚さんは、写真のブルーと白のミックスソフトクリームを見ると、
「…青は…食欲殺ぐなぁ…食べ物に使っちゃダメだろ…」
「ソーダ味とバニラ味のミックスだって!」
「…食べる?寒いけど…」
「………確かに…」
「他のもの見てみる?」
コクリと頷き、ドリンクスタンドに行ってみた。他にあったのは、『ジンベエラテ』
カフェラテの上にココアパウダーでジンベエザメの絵が描かれてるやつ。
と、『クラゲ藻塩ソーダ』ていうブルーのソーダ。コレは淡い水色だし、カキ氷のブルーハワイだと思えば涼しげなのは涼しげ。だけどこの冬の時期に飲みたいかと言われると、やっぱコレは夏場かな…
あと『ジンベエパン』ていうメロンパンがジンベエザメ型になってるやつ。コレもブルーで高塚さんはビミョーな顔をする。
「まぁこのラテくらいなら後で飲んでもいいかな…」
「…ですね。ま、こういうのは“映え”ですから。」
「バエって?」
「写真をSNSにアップして、どれだけ映えるか、です。」
「くだらねぇ…本当にいいと思ったものを紹介するならまだしも、写真のインパクトだけ競って何になんのかね…」
「…一理ありますね…」
「あ、ゴメン、もしかしてそういうのやってた?」
「いえ、私はやってないです。私もイイねを貰う為だけにエスカレートしてくの、バカバカしいな、って思ってたから…でもやってるコも多いからあんまり否定もし難くて。」
「オッサンだからそう思うのかと思った」
「いえ、そんな事ないですよ。」