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50センチの距離
第34章 ジンベエラテ ー海遊館デートー
今さしあたって何か飲みたい、という気分でもなかったから、ドリンクコーナーから離れ、展示を見に行った。
展示の目玉であるジンベエザメの大きさに圧巻される。コレはソフトだのパンだの作っちゃうだけあるわぁ…
大きな水槽の中をゆったりと泳ぐ大きな魚は本当に幻想的。マンボウは傷だらけでちょっと痛々しかったけど、泳ぐ姿ものんびりで、他の魚に傷つけられたり、目も良くないし、センサー的なものもなくて障害物とか避けずに衝突しちゃうから怪我をするらしい…
冬季限定らしいタチウオも泳いでた。
縦長の水槽の中、沢山のタチウオが頭を上にして立った状態で上に昇っていく様子も日常とはかけ離れた別世界…
「タチウオって…刀みたいだからタチウオなんですかね…立ち泳ぎするからタチウオなんですかね…」
「う〜ん…普段切り身でしか見ないからそんなの考えたことなかったな…刺身も塩焼きもどっちも好きだけど。でも、こうやって見ると抜き身の刀身みたいだな…」
ヒトがワラワラと外に向かって歩いて行ってて、会話の端々から外でペンギンのパレードがあるらしいことを知る。
「高塚さん!ペンギンのパレードですって!行ってみましょう!」
「いいけど…外寒くない?」
「また高塚さんのダウンの中に入れてください。」
「…いいけど。」
外に出るともう結構人だかりが出来てて。
隙間から顔を出すように覗く。
表の広場にマットが敷かれてて、そこをペンギンがお散歩するみたい。
「1日2回ですって!しかも年末から来週くらいまでしかやってないらしいですよ!貴重!すごい!」
レアイベントに興奮して高塚さんを見上げると、高塚さんは小さな子を見守るお父さんみたいな、慈愛に満ちた目で私を見てる…
展示の目玉であるジンベエザメの大きさに圧巻される。コレはソフトだのパンだの作っちゃうだけあるわぁ…
大きな水槽の中をゆったりと泳ぐ大きな魚は本当に幻想的。マンボウは傷だらけでちょっと痛々しかったけど、泳ぐ姿ものんびりで、他の魚に傷つけられたり、目も良くないし、センサー的なものもなくて障害物とか避けずに衝突しちゃうから怪我をするらしい…
冬季限定らしいタチウオも泳いでた。
縦長の水槽の中、沢山のタチウオが頭を上にして立った状態で上に昇っていく様子も日常とはかけ離れた別世界…
「タチウオって…刀みたいだからタチウオなんですかね…立ち泳ぎするからタチウオなんですかね…」
「う〜ん…普段切り身でしか見ないからそんなの考えたことなかったな…刺身も塩焼きもどっちも好きだけど。でも、こうやって見ると抜き身の刀身みたいだな…」
ヒトがワラワラと外に向かって歩いて行ってて、会話の端々から外でペンギンのパレードがあるらしいことを知る。
「高塚さん!ペンギンのパレードですって!行ってみましょう!」
「いいけど…外寒くない?」
「また高塚さんのダウンの中に入れてください。」
「…いいけど。」
外に出るともう結構人だかりが出来てて。
隙間から顔を出すように覗く。
表の広場にマットが敷かれてて、そこをペンギンがお散歩するみたい。
「1日2回ですって!しかも年末から来週くらいまでしかやってないらしいですよ!貴重!すごい!」
レアイベントに興奮して高塚さんを見上げると、高塚さんは小さな子を見守るお父さんみたいな、慈愛に満ちた目で私を見てる…