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50センチの距離
第35章 ロゼワイン スパークリング
「いただきます!」

いつもの調子でナポリタンを食べる。
そうそう、この味!

「美味しい〜!」

「よかった。」

高塚さんもナポリタンを食べる。サラダもスープももちろん美味しい。高塚さんは、ボトルに残ったワインを私のグラスに注いで、自分用にはビールを持ってきて飲んでた。

「ごちそうさま…」

食べ終わった頃には、ふわふわしていい気持ち。

「帰りたくない〜。このまま泊まるぅ…」

「酔ってるな? 酔ってる女のコに手出す悪いオトコじゃないんだよ?俺。もしかしてそれ見越して呑んだ?」

「ワイン出したのも私のグラスに残り全部注いだのも高塚さんでしょ…ほろ酔いしてますけど、記憶なくす程じゃないです!ふわふわしてるけど、頭はダイジョーブ!」

「ホントに?大丈夫って言うヤツ程怪しいんだよ…これ何本に見える?」

高塚さんは人差し指を1本立てて左右に早く動かした。

「何言ってるんですか、1本でしょ」

私がクスクス笑うと、大丈夫っぽいな、と笑う。何その判断基準、意味わかんない〜と更に笑う。
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