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第36章 第一部　終章　　クロワッサンサンド ーアフォガートを添えてー

家のお手洗いも綺麗に掃除されていて。

ポーチの中には一昨日コンビニで買ったお泊まりセットのミニ化粧品が！ミニボトルと1回分のパウチセットがあったけど、ボトルにしといてよかったぁ…まさか2日も外泊することになるとは思いもしなかったけど…顔を洗い、化粧水と乳液をつけるとひとごこちついた。メイクまでする？まだ早い？眉毛もアイブロウで書き足すけど麻呂でもないし…一応あるしな…そもそもメイク落とすと誰だかわかんないレベルのメイクじゃないんだよね…ま、とりあえず日焼け止めだけでいいか、と下地兼日焼け止めのクリームを塗ると、少し肌色も整ったように見える。

それより服！いつまでもブラとショーツでウロウロしてるワケにも…

と足元を見ると、高塚さんが昨日来てた洋服の、デニムとニット以外の一式がカゴに入れられていて。
ああ、コレは洗濯物なのね、と思い
ふと白シャツをカゴから引っ張りだす。

タバコと食べ物と、高塚さんのにおい。
それをそっと羽織ってみた。
肩が落ちて、二の腕の真ん中らへんから袖がついている。その分袖丈も長いから何度か腕まくりして長さを調整した。
着丈も長いからお尻は充分隠れる。

彼シャツ。

にんまりと笑った時、階段を上ってくる足音が聞こえた。