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50センチの距離
第36章 第一部 終章  クロワッサンサンド ーアフォガートを添えてー
「朝ごはん!お腹すいた!」

トレイには、大きなクロワッサンに、横に切り目を入れたモノに、たっぷりのレタスとトマト、カリカリベーコンとスクランブルエッグを挟んだボリュームたっぷりのサンドイッチが2個。
それと2つのマグカップは、1つがコーヒー、もう1つがカフェオレ。

「カフェオレ、飲んでいいの?」

「チカはコーヒーよりコッチのがいいだろ?」

私は大きく頷いた。

「サンドイッチも美味しそう!モーニングってこんなのなの?」

「うん。大概サンドイッチ。朝はコーヒーのテイクアウトもしてるし。日替わりでクラブハウスサンドか、バゲッドサンドか、クロワッサンサンド。偶にベーグルサンドもするけど、ベーグルは他の程出ないから最近はあんまりしてないかな。」

「じゃあ今は…」

慌てて時計を見ると、

「あ、今日はまだ休みか…」

「そう。休み。とりあえず明日からは開けるけど、まだ休みの会社もあるだろうから暇かもな。あ、クロワッサン、湿気らないうちに食べた方が美味いよ。」

「じゃあ、いただきます!」

「どうぞ。」

私はサンドイッチを手に取った。
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