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第37章 フレンチトースト & クロックムッシュ

しばらく座ってたけど、退屈になって、TVをつける。
見てもさほど面白いとも思わず、お布団に入りたくなってきたから服を脱いで軽くたたみ、荷物入れ用のバスケットに放り込んだ。
キャミとショーツの格好でお布団に潜り込む。
目の下までお布団を引っ張り上げて、深く息を吸い込むと、高塚さんの匂いがする。
前ほどじゃないけど、タバコのにおいも完全に消えたわけじゃない。てかタバコを止めたわけじゃないからそりゃにおいもつくだろう。
全部、高塚さんを形造る要素だから…嫌いじゃない。 タバコの臭いってホント苦手だったはずなのに…
好きな人、ってだけで気にならなくなるんだから不思議…高塚さんも私に気遣って、減らそうか、と言ってくれてるけど、タバコを吸ってるトコロをぼんやり見るのも好きだったりする。
健康の為に少し減らしてくれたらいいかな、とは思うけど…
なんて思いながら、そのまま眠ってしまった。