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50センチの距離
第37章 フレンチトースト & クロックムッシュ
「…ん…」

「やっと起きた…」

ふと気が付いたとき、隣に高塚さんがいて。というか、横向けで寝ていた私を、背中側から抱きすくめるような体勢で高塚さんがいたから、高塚さんの顔は見えない。

「いつのまにか寝ちゃってた…」

「俺が上がってきたときにはぐっすりだったけど?」

「…それで待っててくれたの…?今何時…?」

「1時半…2時間くらいこうしてたかな…」

「ごめんなさい…」

「まぁ仕事で疲れて少しアルコール入った状態で布団に入ったら眠くもなるだろうなあとは思うから?寝てるとこ無理矢理起こしてまではなぁ…と思って待ってた…」

「…なんかこのままエッチせずに抱っこしてもらうのもいいなぁ…」

「俺そこまで聖人君子でも枯れたジジィでもないけど…」

でも私の腰とかお尻あたり…興奮してたらカタイ感触があるだろうあたりには何も感じなくて。もぞもぞと反転して高塚さんと向き合う体勢に変わった。
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