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50センチの距離
第6章 キーマカレー
2人におしぼりとお冷を出し、キーマカレーを温める。
「ホントだ、いい匂いがする」
「でしょ?私コレ大好きなんです!」
手を拭きながら、きゃっきゃと笑う2人は、若いなぁ…とちょっと捻くれたくなる。カウンターの陰ではぁー、と溜息をつき、キーマカレーを皿に盛った。
「どうぞ」
2人同時にスプーンを取り、食べ始める。
「美味ッ」
「ね⁉︎ 高塚さんの料理は何食べてもハズレがないんです!…あ、でも、後から辛さがくる…」
「あ、ホントだ!」
口を手でパタパタ扇ぎ、水を飲もうとする野田さんに、
「ちょっと待って!辛い時は水飲んじゃダメ。熱いの飲んだ方が辛さが治まるから。」
自分でカレーを食べる時に飲もうと思って淹れてた紅茶を出す。
「少しずつ啜るくらいでいいから、一口飲んでみて。」
「え? あ、はい…」
湯気の立つカップに恐る恐る口をつけ、少し啜る。
しばらくして、パッと顔を上げる。
「…あ、ホント。辛いの治ったかも…」
「ホントだ、いい匂いがする」
「でしょ?私コレ大好きなんです!」
手を拭きながら、きゃっきゃと笑う2人は、若いなぁ…とちょっと捻くれたくなる。カウンターの陰ではぁー、と溜息をつき、キーマカレーを皿に盛った。
「どうぞ」
2人同時にスプーンを取り、食べ始める。
「美味ッ」
「ね⁉︎ 高塚さんの料理は何食べてもハズレがないんです!…あ、でも、後から辛さがくる…」
「あ、ホントだ!」
口を手でパタパタ扇ぎ、水を飲もうとする野田さんに、
「ちょっと待って!辛い時は水飲んじゃダメ。熱いの飲んだ方が辛さが治まるから。」
自分でカレーを食べる時に飲もうと思って淹れてた紅茶を出す。
「少しずつ啜るくらいでいいから、一口飲んでみて。」
「え? あ、はい…」
湯気の立つカップに恐る恐る口をつけ、少し啜る。
しばらくして、パッと顔を上げる。
「…あ、ホント。辛いの治ったかも…」