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50センチの距離
第39章 Calamari fritti e formaggi
…元号が変わる…ま、俺にはあんまり関係ないしな…なんて呑気に構えていたけど、ふと、全国的に10連休なのだ、ということに気づいたのは、新しい元号も発表された後のことだった…
主な客層のサラリーマンたちが休みになったら、開店休業状態じゃないか!10日も閑古鳥は流石にヤバいだろ…
と思ってたら、電話が入った。
「…もしもし…」
未登録の番号からの電話に、少し警戒しながら出る。
「もしもし?タカツカ ショウさんの携帯?」
「はい…どちら様でしょうか…」
「…よかった、番号変わってなくて!俺、アルジャーノの鷹司 恭平 (タカツカ キョウヘイ)だけど。」
「…鷹司さん!お久しぶりです!」
アルジャーノ時代、世話になったマネージャー。俺が店のスタッフからファーストネームで呼ばれるようになったのは、彼の名前が同じ読み、タカツカだったからだ。
「今、仕事何してんだっけ?」
「今ですか? 喫茶店やってます。」
「あ、店持ってんのか…1人で?」
「はい」
「…そぉかぁ…んじゃムリだなぁ…」
電話の声が、明らかに落胆したのがわかった。
主な客層のサラリーマンたちが休みになったら、開店休業状態じゃないか!10日も閑古鳥は流石にヤバいだろ…
と思ってたら、電話が入った。
「…もしもし…」
未登録の番号からの電話に、少し警戒しながら出る。
「もしもし?タカツカ ショウさんの携帯?」
「はい…どちら様でしょうか…」
「…よかった、番号変わってなくて!俺、アルジャーノの鷹司 恭平 (タカツカ キョウヘイ)だけど。」
「…鷹司さん!お久しぶりです!」
アルジャーノ時代、世話になったマネージャー。俺が店のスタッフからファーストネームで呼ばれるようになったのは、彼の名前が同じ読み、タカツカだったからだ。
「今、仕事何してんだっけ?」
「今ですか? 喫茶店やってます。」
「あ、店持ってんのか…1人で?」
「はい」
「…そぉかぁ…んじゃムリだなぁ…」
電話の声が、明らかに落胆したのがわかった。