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第39章 Calamari fritti e formaggi
2日後、土曜の昼間に、イベントを仕切る予定の飯田が企画書を持ってくることになった。金曜の夕方それが決まったから、

『誠に勝手ながら、4月27日〜5月2日迄、休店とさせて頂きます。』

雑な手書きの貼紙をメニューに貼る。イベントは1日までだけど、翌日休みしたのはきっと疲れてるだろうから、自分の休養日。
それにいち早く気づいたのはチカだった。

「高塚さん、GW 休むの?」

「うん、ちょっとな。前半は…後半はちょっと考えてないんだけど…開けるとしても夜だけかもなー。昼間は需要なさそうだし…」

「…連休で…旅行、とか?」

明らかにサプライズを期待してる感じのキラキラした目に、少なからず焦る。
ちょっと…彼女が居る状態が久々過ぎて、色々気が回ってないな…

「ごめん、チカと過ごすための連休じゃないんだ…ちょっとイベント手伝うことになってさ…」

「イベント?何の?」

「フードソニックって中之島である食フェスなんだけど。有料だけど、予定空いてるなら来る?俺は相手出来ないけど…色んな店が出店してて、楽しいとは思うけど…」

唇を尖らせ、拗ねてみせるチカ。可愛いけど、今回は本当に全く失念してた。てか10連休自体失念してた、からの思わぬバイトだったから正直チカのことは思い出しもしてなくて…ほんとゴメン、としか言いようがない….
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