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50センチの距離
第39章 Calamari fritti e formaggi
翌日の土曜日、飯田が企画書を持ってくる。
普段店では出してないメニュー、というコンセプトらしく、要は、高級店の、ココでしか食べられないメニューを用意してくれ、ということなのだそうで…屋外のキッチンでできるメニューも限られるし、どうしたもんか…と悩んでるらしい。
パスタは一通り店で出してるし、創作イタリアンじゃないから新メニューったって中々奇をてらったモノは出せない。
「屋外フェスって、暑いし…基本ビールだろ。ま、ワインもなんぼか呑めるかもだけど…ビールに合うアテみたいなんもアリじゃね?他の店舗見てる限り、結構肉とか…主食系もあるし…あんまり腹に溜まるもんでなくてもさ…一品の単価も千円前後…となると1人当たりの消費なんてしれてるだろ…主食よりもう一個コレも買おうかな、みたいな、仲間内で摘めるモンとかのかいんじゃないか…例えばカラマーリとか…Calamari fritti e quattro formaggiなんてどう?」
「カラマーリ フリッティ エ クアトロ フォルマッジ…すごい、呪文みたい…」
チカが復唱してふふ、と笑う。
「カラマーリ…確かにビールに合いそうですよね…それにチーズ…あ、ワインにも合うやつだ…ショウさんここで出してるんですか?」
「いや?カラマーリ自体はこの夏から出そうかなーと思ってたけど…チーズはコストかかるからウチでは4種類も使うのはムリだわ。ま、イカとの相性で4種類じゃなくてもいいんだけど。そこはただの思いつきだから。」
「いや、間違いないっすよ!いいんですか頂いても…」
普段店では出してないメニュー、というコンセプトらしく、要は、高級店の、ココでしか食べられないメニューを用意してくれ、ということなのだそうで…屋外のキッチンでできるメニューも限られるし、どうしたもんか…と悩んでるらしい。
パスタは一通り店で出してるし、創作イタリアンじゃないから新メニューったって中々奇をてらったモノは出せない。
「屋外フェスって、暑いし…基本ビールだろ。ま、ワインもなんぼか呑めるかもだけど…ビールに合うアテみたいなんもアリじゃね?他の店舗見てる限り、結構肉とか…主食系もあるし…あんまり腹に溜まるもんでなくてもさ…一品の単価も千円前後…となると1人当たりの消費なんてしれてるだろ…主食よりもう一個コレも買おうかな、みたいな、仲間内で摘めるモンとかのかいんじゃないか…例えばカラマーリとか…Calamari fritti e quattro formaggiなんてどう?」
「カラマーリ フリッティ エ クアトロ フォルマッジ…すごい、呪文みたい…」
チカが復唱してふふ、と笑う。
「カラマーリ…確かにビールに合いそうですよね…それにチーズ…あ、ワインにも合うやつだ…ショウさんここで出してるんですか?」
「いや?カラマーリ自体はこの夏から出そうかなーと思ってたけど…チーズはコストかかるからウチでは4種類も使うのはムリだわ。ま、イカとの相性で4種類じゃなくてもいいんだけど。そこはただの思いつきだから。」
「いや、間違いないっすよ!いいんですか頂いても…」