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第40章 birthday cake
11時、梅田で待ち合わせ。夕飯は店で食べられるように準備してるから、昼は外で、ま予約なんてしてないんだけど。
小洒落た店なんて知らない俺は、コウスケに美味い創作和食の店を教えてもらった。
和食とは思えないモダンなデザインの店で、ランチのコースを2人で食べる。
値段もそこそこだけど、まぁそんだけ取るだけはあるか、と納得いくレベルだった。

「どこ行くの?」

「チカの行きたいとこ、どこでもいいよ。俺が決めてるのは1個だけだから。」

「…どこ?」

「…先、行く?」

「うん」

ホントにそれ以外ノープランだったから、仕方なしに百貨店のアクセサリーコーナーに向かう。

「…チカの好きなブランドがあるならココでなくてもいいんだけど。指輪、買う?」

「…なんで疑問形?」

「…いや、いざとなるとなんて言っていいのか判らなくなってきた…こういうの、初めてなんだよ…」

学生の頃はアクセサリーなんて買ってやることもなかったし、涼子は自分のスタイルが決まってたから誕生日やクリスマスも俺が選ぶことはなかった。コレが欲しい、とリクエストされてそのまま買って渡してただけだ。だから、どういうシュチュエーションでここに至るのかがわからなかった。
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