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50センチの距離
第40章 birthday cake
筆記体で書かれた店のロゴは、avenir…ア、ブ、…アヴニール、か…英語でもイタリア語でもない。語感からしてフランス語っぽいな…意味は知らんけど。何気なく見ると、ショーケースには結構なプライスカードのアクセサリーが並んでて、え?ココで買えって?と焦ったら、チカがコッチコッチ、と手招きする。
その一角に並んだアクセサリーは、小さなモチーフのネックレスやピアス、リングが並んでて、デザインは華奢な感じ。
値段帯も1万〜3万程度でプレゼントの予算としては妥当なライン。
チカがショーケースの中を覗いていると、上品な制服を着た店員が寄ってくる。
「お試しのものがございましたら、お出し致しますよ?」
「あ、じゃあ、この、リング…」
「はい、こちらですね。」
店員はポケットから鍵の束を出し、そのひとつでショーケースの鍵を開けた。
引き出しのようにショーケースが開き、下からグレーの布張りの台を出すとその中にチカの指さしたリングを出した。
小さいな…チカってそんな指細いのか…と思ったら、小指に嵌める。
「小指?」
「ん。」
「…指輪は…薬指じゃないの?」
その一角に並んだアクセサリーは、小さなモチーフのネックレスやピアス、リングが並んでて、デザインは華奢な感じ。
値段帯も1万〜3万程度でプレゼントの予算としては妥当なライン。
チカがショーケースの中を覗いていると、上品な制服を着た店員が寄ってくる。
「お試しのものがございましたら、お出し致しますよ?」
「あ、じゃあ、この、リング…」
「はい、こちらですね。」
店員はポケットから鍵の束を出し、そのひとつでショーケースの鍵を開けた。
引き出しのようにショーケースが開き、下からグレーの布張りの台を出すとその中にチカの指さしたリングを出した。
小さいな…チカってそんな指細いのか…と思ったら、小指に嵌める。
「小指?」
「ん。」
「…指輪は…薬指じゃないの?」