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50センチの距離
第41章 冷やし中華
「出来ましたー」

チカの声にハッと我に返る。

プラスチックのトレイに冷やし中華が2皿乗ってる。

「お!美味そう!」

「麺茹でて、タレもついてるヤツだから失敗はないはず!」

「うん、でも具もたくさん乗ってるし、彩りもいいんじゃない。」

ハム、錦糸卵、きゅうり、トマト、茹でモヤシと青ジソ。鉄板だな。

「マヨネーズ使う?」

「いや、あったら練り辛子欲しいかな」

「はーい。」

チカがキッチンの方に戻り、お茶の入ったガラスのコップと練り辛子のチューブを持ってきてくれる。

皿の端っこに辛子を絞り、少しずつタレに溶かしながら啜り込んだ。

「うん、美味い!」

「よかったぁ…」

「そんな緊張しなくても。俺採点なんかしないよ?」

「それでも、プロに食べて貰うのは緊張するの。」

「そんなもんかね?」

「そうだよ。」

二人で喋りながら冷やし中華を平らげた。

麺が結構多かったからひと皿完食すると腹一杯になって。お茶を飲みながらまったりする。
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