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50センチの距離
第42章 アッラ ルチアーナ(タコとトマトのパスタ)
毎年、この時期になると食べたくなって作るのが、昔、イタリアに行ったとき、フランカの店で食わせて貰った、タコとトマトのパスタ、アッラ ルチアーナ。
ルチアーナ、ルチア風という呼び方はナポリの港町サンタルチアの漁師風、て感じかな。
完熟トマトでタコをほろほろになるまで煮込み、中太スパゲッティに絡めたもの。
もうすぐ梅雨も明けるのか、まだ燻るのかわからないが、鬱陶しさが体力を奪うこの季節、疲労回復効果のあるタウリンが豊富に含まれるタコを食べるのは理にかなってる。昔から、田植えが終わって雨が続く頃、稲の根が四方八方にしっかり根付くよう願いを込めてタコを食べる、なんて説もどっかで聞いたことがある。
タコって年中あるけど、実は今からが旬のものでもあるし。
フランカのとこでは、昔ながらの作り方、オリーブオイルを熱した鍋に生のタコを置き入れて蓋をして、タコから出た水分で蒸し煮のようにして煮込んでいたが、アルジャーノではたっぷりのトマトソースで煮込むのがルチアーナだった。
南イタリアではごく普通の家庭料理のひとつで、赤ワイン煮もトマト煮もポピュラーなメイン料理だ。タコを食べた後、タコの旨味がよく出たトマトソースでパスタを作るのが定番。
ルチアーナ、ルチア風という呼び方はナポリの港町サンタルチアの漁師風、て感じかな。
完熟トマトでタコをほろほろになるまで煮込み、中太スパゲッティに絡めたもの。
もうすぐ梅雨も明けるのか、まだ燻るのかわからないが、鬱陶しさが体力を奪うこの季節、疲労回復効果のあるタウリンが豊富に含まれるタコを食べるのは理にかなってる。昔から、田植えが終わって雨が続く頃、稲の根が四方八方にしっかり根付くよう願いを込めてタコを食べる、なんて説もどっかで聞いたことがある。
タコって年中あるけど、実は今からが旬のものでもあるし。
フランカのとこでは、昔ながらの作り方、オリーブオイルを熱した鍋に生のタコを置き入れて蓋をして、タコから出た水分で蒸し煮のようにして煮込んでいたが、アルジャーノではたっぷりのトマトソースで煮込むのがルチアーナだった。
南イタリアではごく普通の家庭料理のひとつで、赤ワイン煮もトマト煮もポピュラーなメイン料理だ。タコを食べた後、タコの旨味がよく出たトマトソースでパスタを作るのが定番。