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50センチの距離
第42章 アッラ ルチアーナ(タコとトマトのパスタ)
「野田さん、ちゃんと言えたんだ?」
クミちゃんか、なぜかチカに話しかける。ちゃんと言えたって何だよ…チカもしかしてこいつらに先に言ってたのか…だから隆のやつ、あの日チカが家出てすぐに
「俺ら昨日初詣行けなかったから、今日ちょっと遠出するからさ!今なら車出すからもう帰れば⁉︎」
と追い立てるみたいに俺を帰らせようとしたのか…
よく考えたら俺1人で駅に行くならフツーにバスでも良かったし、兄貴に送ってもらうことだってできたのに、あの時は隆の剣幕に押されて、なんか送って貰わなきゃ、て気になってしまったんだ…
まぁ、そのおかげでチカと一緒に帰って、付き合うまでイけたワケだけど…あれ?じゃあ今チカと付き合えてるのって隆のおかげ?
そう思うとなんかフクザツだけど…
一人で悶々と考える俺に、
「せっかく彼女が来たのにジャマしちゃ悪いからさ、俺ら帰るわ!ご馳走さま!」
キチンと消費税まで計算して2430円ぴったりカウンターの上に置いて、隆たちは帰っていった。
クミちゃんか、なぜかチカに話しかける。ちゃんと言えたって何だよ…チカもしかしてこいつらに先に言ってたのか…だから隆のやつ、あの日チカが家出てすぐに
「俺ら昨日初詣行けなかったから、今日ちょっと遠出するからさ!今なら車出すからもう帰れば⁉︎」
と追い立てるみたいに俺を帰らせようとしたのか…
よく考えたら俺1人で駅に行くならフツーにバスでも良かったし、兄貴に送ってもらうことだってできたのに、あの時は隆の剣幕に押されて、なんか送って貰わなきゃ、て気になってしまったんだ…
まぁ、そのおかげでチカと一緒に帰って、付き合うまでイけたワケだけど…あれ?じゃあ今チカと付き合えてるのって隆のおかげ?
そう思うとなんかフクザツだけど…
一人で悶々と考える俺に、
「せっかく彼女が来たのにジャマしちゃ悪いからさ、俺ら帰るわ!ご馳走さま!」
キチンと消費税まで計算して2430円ぴったりカウンターの上に置いて、隆たちは帰っていった。