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50センチの距離
第44章 ☆番外編☆ブランチバーガー
「おー!ハンバーガー!めっちゃ美味そう!」

パチパチと拍手してくれる。

「コウスケが昨日作ってくれたハンバーグが残ってたからね〜」

「バンズ焼き立て?」

「勿論」

「ヤルゥ♪ さっすがエリ。俺の自慢の彼女♪」

コーヒーメーカーからポットを外し、お揃いのマグカップに注ぐ。

カウンターテーブルだから座るのは隣り合わせなんだけど、2人だからまだ向かい合わせでなくてもいい。

いつか結婚して、子供とかできたら…しっかりしたダイニングテーブルで、向かい合わせに座るんだろう。でも今は。思いっきり2人の時間を楽しみたい。

コウスケがハンバーガーを両手で持つ。

「コレ…10センチ以上あるよ…どうやって食べよ…」

「ハンバーガーはかぶりつかなきゃでしょう」

私も両手で持って思いっきり大口を開けてかぶりついた。

「すげぇ口…」

「うるっさい!」

「俺も!」

がぶり、とかぶりついて、

「ん!ウマ!」

と目を見開いた。
ボリュームたっぷりで、パンとハンバーグとサラダとポテト。別々に食べると結構時間が掛かるんだけど、ハンバーガーの形になってるだけでバクバク食べれちゃう。お互いコーヒーを飲み、満腹、満足、になったのは、もうすぐ11時、になる頃だった。
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