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50センチの距離
第9章 ペスカトーレ
週中の水曜日。
ノー残業デーだけど、定時では終わらなくて、少しだけ居残る。
でも最低限にしとかないと、19時を過ぎたらPCの電源が落ちるから、18時過ぎには仕事を切り上げた。
せっかく早く終わったんだし、高塚さんトコでご飯食べてから帰ろーっと。
「あれ。野田さん、なんか楽しそうだね。」
「村上さん!」
「こないださ、あの店行ったよ。夜。」
「彼女とですか?」
「うん。」
「どうでした?」
「美味かった。昔家族でよく行った神戸のイタリアンレストランのパスタにスッゲェ味が似ててビックリした。」
「そうなんですか?」
「ん。昔っても学生の時だから7、8年前、かな。何回か行ったんだけど2年くらい前に久々に行ったら味も店の雰囲気も変わってて、それ以来行かなくなったんだよなぁ…不味くなったわけじゃないけど、前のが美味かった。」
「へぇ〜。でも高塚さん、前はイタリアンレストランで働いてたって言ってました。」
「そうなんだ。意外とそこのシェフだったりしたのかな?」
「どうでしょうね?わかりませんけど。でも、高塚さんの料理が絶品なのは事実ですけど。」
ノー残業デーだけど、定時では終わらなくて、少しだけ居残る。
でも最低限にしとかないと、19時を過ぎたらPCの電源が落ちるから、18時過ぎには仕事を切り上げた。
せっかく早く終わったんだし、高塚さんトコでご飯食べてから帰ろーっと。
「あれ。野田さん、なんか楽しそうだね。」
「村上さん!」
「こないださ、あの店行ったよ。夜。」
「彼女とですか?」
「うん。」
「どうでした?」
「美味かった。昔家族でよく行った神戸のイタリアンレストランのパスタにスッゲェ味が似ててビックリした。」
「そうなんですか?」
「ん。昔っても学生の時だから7、8年前、かな。何回か行ったんだけど2年くらい前に久々に行ったら味も店の雰囲気も変わってて、それ以来行かなくなったんだよなぁ…不味くなったわけじゃないけど、前のが美味かった。」
「へぇ〜。でも高塚さん、前はイタリアンレストランで働いてたって言ってました。」
「そうなんだ。意外とそこのシェフだったりしたのかな?」
「どうでしょうね?わかりませんけど。でも、高塚さんの料理が絶品なのは事実ですけど。」