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50センチの距離
第46章 ラテアート
モーニングの時間帯が終わり、ランチの支度まではまだ少し余裕のある、午前9時半。
俺はひと息ついでに自分用の朝食を作る。
余った具材でサンドイッチ、それにコーヒー。
営業時間中ではあるが、客も切れ、ホッとひと息つける時間。
いつもはペーパードリップのブラックだけど、ふと思い立ってカプチーノを入れる。
エスプレッソにフォームドミルク。
カップを傾け、ゆらゆら揺らしながらフォームドミルクを注ぐとモヤモヤと模様を描く。
ラテアートってヤツだ。特にそういうのウリにしてる店じゃないから、普段はやらない。ウチの客層が、所謂SNS映えってヤツを気にするタイプじゃないってのが大きい。何より10席しかないっつったって、マックス入れば同時に複数個のオーダーをこなさなきゃならないワンオペで、客待たせてる時にイチイチやってらんない、てのが本音。けど、余裕があれば基本のキ、くらいは出来ないわけじゃない。オーソドックスなリーフとハートくらいかな。それ以上の凝ったヤツを求めるヤツらは専門のバリスタとかがいるオサレなカフェで思う存分写真撮って冷め切ったのを飲むんだろう。
俺はひと息ついでに自分用の朝食を作る。
余った具材でサンドイッチ、それにコーヒー。
営業時間中ではあるが、客も切れ、ホッとひと息つける時間。
いつもはペーパードリップのブラックだけど、ふと思い立ってカプチーノを入れる。
エスプレッソにフォームドミルク。
カップを傾け、ゆらゆら揺らしながらフォームドミルクを注ぐとモヤモヤと模様を描く。
ラテアートってヤツだ。特にそういうのウリにしてる店じゃないから、普段はやらない。ウチの客層が、所謂SNS映えってヤツを気にするタイプじゃないってのが大きい。何より10席しかないっつったって、マックス入れば同時に複数個のオーダーをこなさなきゃならないワンオペで、客待たせてる時にイチイチやってらんない、てのが本音。けど、余裕があれば基本のキ、くらいは出来ないわけじゃない。オーソドックスなリーフとハートくらいかな。それ以上の凝ったヤツを求めるヤツらは専門のバリスタとかがいるオサレなカフェで思う存分写真撮って冷め切ったのを飲むんだろう。